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LUXKIT KMQ60のレストア その2

ジャンクのレストアに続いて、リファレンスとしていたKMQ60を分解、清掃、再組立しました。このマシンはワンオーナで、しかも技術力のある方の作なので分解はしのびないのですが、末永く使用したいので、綺麗に化粧直しする事にしました。

レストア前のKMQ60

レストア前のKMQ60

レストア前の状態です。カップリングコンデンサを変えて遊んでいました。

レストア後のKMQ60

レストア後のKMQ60

レストア後の状態です。今回はソケットも交換しました。1ピンの向きが90°回っています。最初心配しましたがこの位置の方が配線し易いようです。

50CA10のIpは35mAに調整してあります。メーカのメンテでは30mAに調整されて返って来る、と言う話を聞いた事があります。組立説明書を見て逆算すると40~50mA程度になるようです。時々は電流を流して遊ぶとしても、通常は35mAで大人しく聞こうと思います。当初30mAにしていましたが、5mAの違いで音の広がりが大きくなったような気がします。

右チャネルに若干ハム音があります。これは右のシールド線が長いからでしょうか。位置を変えると見事にハム音が変化します。電源トランスに近づけると大きくなりますし、シャーシにピッタリくっつけると小さくなります。色々変えて見ましたが少しは残っています。オリジナルにあったシールド板はこのノイズのせいでしょうか。しかし私の配線ではあっても無くても変わらないようなので、取り付けていません。スピーカに耳を近づけて聞こえる程度なので良しとしています。

出力トランスの向きが180°変わっています。銘盤も180°変えました。

ボリューム中点と初段グリッド間にコンデンサを入れています。その為初段のグリッドは1MΩでグランドに接続しています。

通電中のKMQ60

通電中のKMQ60

稼動状態です。パイロットランプは青色LEDに交換しました。15mA程度流していますがこれはちょっとまぶしすぎたようです。