ImpactSystems

6EM7プッシュプルアンプ

6EM7ppアンプの正面

6EM7のプッシュプルを差動出力で組んでみました。入力はグリッドチョーク使って位相反転しています。 そのおかげか非常に静かなアンプになりました。ハム音も皆無です。

主な部品

6EM7ppアンプの背面

電源トランス: ノグチトランスのPM-190です。220Vタップを電圧増幅段でFETによるリプルフィルター、200Vタップを出力段に使用しています。出力段の方が B電圧は低くなっています。

出力トランス: これもノグチトランスで、PMF-25Pです。

LM317:差動用のLM317はモールドタイプを使用してシャーシに直付けしています。もちろん放熱用シリコンの塗布は必要です。

電源フィルターコンデンサ:TONE FACTORY(東一)の47uF+47uF/500Vフィルムコンデンサを2個内蔵しています。

配線

6EM7ppアンプの配線の様子

6EM7は電圧部3極管、電力部3極管の複合TV球です。単純に使用するとゲインが少し低いらしい(真空管アンプ制作自由自在、誠文堂新光社、長真弓、p99)のですが、入力をチョークグリッド方式としてノンNFBとしたので問題ありません。使用しているスピーカーはP-610なので効率も良くゲイン不足は感じていません。
バランス調整用に若干のマイナスバイアスをかけています。

ヒータ点灯

ラック内の6EM7pp

ラックでの試聴状況です。この6EM7はブラックプレートで良い感じですね。パイロットランプも要りません。

回路図

6EM7ppアンプの回路図

pdfファイル形式の回路図です。定数は乗数表記なので、例えばRR103は10KΩ、CC104は0.1uFと読んでください。