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アンプ切替え器の制作

切替え器の正面

アンプが増えて来たのと、聞き比べの為にアンプ切り換え器を作りました。ケースはジャンクで入手したLUXMAN/ALPINEのLV-103を流用しました。この切替器で写真左上の6EM7ppアンプ、右の6LU8ppアンプ、中央のICアンプの3台を切り替えています。LED表示の意味は、左桁の1が1番のphonoジャック入力を示し、右桁の2が2番のアンプでの増幅を示しています。LV-103の機能で使っているのは電源スイッチとマスターボリュームだけです。

内容

LV-103はハイブリッドで、とは言っても電圧増幅部に6FQ7を使っているだけで、オークションではあまり人気が無い様に思えます。この真空管は2本並んでヒータの赤熱が前面から見えるようになっています。この部分に切り換えのチャネル番号を7segLEDで表示するように加工しました。写真で見える十の桁が入力チャネルで、一の桁がアンプ番号になります。あとLED2個でスピーカのA/Bを表示します。これらの切替えは赤外線リモコンで切り替えるようにしました。LV-103の前面にある豊富なスイッチは全く使っていません。現在前面で使っているのは電源スイッチとマスターボリュームだけです。

背面

切替え器の背面

入力切り替え6ch,アンプ切り替え6ch,スピーカ切り替え2chです。入力の切替えはアンプ切替え基板(入力側)を使用しています。このケースには縦に並べて6chしか入らないため、8ch用の基板をカットしています。本来のアンプ切替えの入力側も6chになります。出力側の切替基板は重量の関係で2枚(4chx2)が底に並びます。8chになるのでその2chをスピーカの切替えに使用しました。それで6-6-2の切替え器になります。

バックパネルの穴あけはタカチに特注しました。手持ちのドリルしかもっていませんので、これだけの穴を整列して空けるのは自信ありません。パネルの固定は後で蓋部分の穴に合わせてタップを切りました。既存の3カ所では押す力で変形するのでタップを追加しています。元々のパネルはステンレスで折り加工がしてあるので曲げに強いのですが、今回は平のアルミパネルの為曲げに弱くなります。蓋部分の固定を増やす事で対応しています。

内部配線

切替え器の内部

LV-103の前面で使用している機能は電源スイッチとマスターボリュームです。
ボリュームはアルプスの2連ボリューム100kΩに交換しています。入力リレー基板2枚の中間に入れています。本当はこの間を直結にしたいところですが、聞き比べの為各アンプのボリュームはレベル合わせの為に残して、このボリュームをマスターにしました。
各アンプをフルボリュームにして6EM7ppアンプを聞ける音量にマスターボリュームを調整します。次にフルボリュームの50C-A10(KMQ60)に切り替えると音が大きく(当然!)、しかも良いように聞こえます。さすが、と思いきや50C-A10を6EM7アンプの音量に合わせると違いが解らなくなりました。現在の環境と耳では聞き分けが難しそうです。

制御基板

制御基板

アンプの切り替えはアンプ切替えリレー基板(phono側)を6chにカットしたものと、同じくリレー基板(SP側)を2枚使用しています。この中の切替え実験中のPLD基板も使用しています。SP側は4chx2で8chになり、6切替えだと2ch余るのでこの部分を出力のスピーカ切替えに使用しています。基板内の配線をいじる必要は無く、PLDのロジック変更で対応出来ます。

7segを実装している基板は反対側にH8/3694があります。主にリモコンの受光をしています。その結果を中央基板のPLDに通信し、PLDがチャネルを切り替えます。リモコンはNECのBSチューナの物を拝借しています。