降圧型スイッチングレギュレータ
降圧型のDC-DCスイッチング・レギュレータです。過去に作成していたスイッチング方式の
電源レギュレータを作り直してみました。パターンを強化して、コネクションを5.08mmピッチと
しました。2E24シングルアンプのヒータ電源に使った物よりもパターンを広く取っています。
この新版の方をSHOPで販売します。紙マニュアルは用意していないので、このページを参照してください。
出力電圧は5V固定にしていますが、チップ抵抗の貼り替えで他の電圧に変更可能です。
使用例
ラジコンではケーブル直付けの方が良いように思います。写真では電源入力にT型コネクタを 直付けしています。出力のラジコン受信機側はケーブル直付けです。
角度を変えた写真です。設計ではT型コネクタの直付けは考えていなかったので、半田はランドギリギリに
乗っています。ケーブル直の方が良さそうです。
実際の使用時はこれに熱収縮チューブを被せて基板を絶縁してください。
シルク外形のとおりに5.08mmピッチの端子台を使用した例です。基板固定が難しくなりました。 ラジコンのスイッチングBEC兼用の為、中途半端な感じになってしまいました。ケーブルを直付けして、 熱収縮チューブを被せて、両面テープで止める方法が良さそうです。
回路
DC-DCのコントロールにはスイッチングレギュレータのLTC1624を使用しています。これは昇圧、降圧、 反転で使用できるチップですが、今回は降圧回路で制作しています。VINが3.5V~36Vと広く使えますが、 入力側のコンデンサに定格35Vを使用していますので、入力の最大電圧は30V程度で使用してください。 一方、LTC1624の電流検出抵抗をRsense=24mΩとしていますので、Imax=100mV/24mΩ=約4Aとなり、4Aで 電流制限がかかります。これはMOSFETの定格内です。
MOSFETはTPCA8053です。絶対最大定格がVDSS=60V,ID=15Aです。ただし、裏面パッドまで半田が 回っていないので、放熱が満足にできていません。その為この定格は軽減して使用してください。 実際にはLTC1624のImax制限により、そこまでは流れません。
出力電圧は、Vout = 1.19V x (1 + (R3+R4)/(R5//R6) )になります。回路図の定数では Vout=1.19V x (1+71.3kΩ/22kΩ) = 5.05Vになります。R6は実装していないのでR5とR6の合成抵抗は 22kΩです。
免責事項
本装置の使用による損害、使用不能から生ずる損害、事故による損害、または事故責任等に関し 弊社は一切責任を負いません。自己の責任において十分注意して安全に御使用ください。