現在プロジェクトの作成に「新規作成」は全く使っていません。新たなプロジェクトが必要な時には、参照できる回路図ページを持ったプロジェクトを丸ごとコピーして改版しています。
folderを作成する
新たな回路図を作成する時、大抵はプロジェクトの新規作成になるのですが、私はまず適当なフォルダーを作成しています。そしてその中に流用できる回路図を持った過去プロジェクトを丸ごとコピーしています。
最低限のファイル
KiCadでプロジェクトを新規作成した時にできたフォルダーを見ると、以下のファイルがありました。
- abbey.kicad_pcb(PCBデータ)
- abbey-cache.lib(ライブラリーのキャッシュ)
- abbey.pro(プロジェクト本体)
- abbey.sch(初期回路図)
abbeyはアルファベット順ソートの為に’a’が先頭になる単語を選んだだけです。
folderを作成する
つまり、最低これらのファイルを新規フォルダーにコピ&ペーストすれば、テンプレートとして利用できます。画面写真ではその他のsch(回路図ページ)がありますが、これらも過去資産としてコピーして継承していきます。
リネーム
先の’abbey’を全て新プロジェクトにリネームします。画面写真では’beach’にしています。その他のschファイルはそのままです。リネームすると以下のようになります。
- beach.kicad_pcb(PCBデータ)
- beach-cache.lib(ライブラリーのキャッシュ)
- beach.pro(プロジェクト本体)
- beach.sch(初期回路図)
プロジェクトを開く
後は「ファイル」→「プロジェクトを開く」でbeach.proを指定してプロジェクトを開くとabbey.proと同じ内容で回路図が開けます。
回路図の構成
私は回路図を
- beach.sch(表紙(ルート、親ページ))
- sch01_etc.sch(子ページ)
- sch03_muses72320.sch(子ページ)
- sch10_power_dual317.sch(子ページ)
のような階層構造にしています。回路図が入れ子になって複雑にならないようにしています。子ページを過去資産として継承し、その一部から新たな子ページを作成し、基板作成時は不要になった子ページを削除しています。 またルートに電源フラグを置いておけば子ページではそれをどこに置いたか気にしなくて済みます。
まとめ
- KiCadのプロジェクトフォルダーには4つのファイルが必要
- 新規プロジェクトは他のプロジェクトをテンプレートとしてコピーする
- 新規プロジェクトは旧プロジェクトをリネームするだけで可能
- 回路図は表紙ページと子ページの2階建てが便利
動画でも説明していますので参照してみてください。
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