サウンドッチ基板ユニット
サウンドッチ#5の内部基板です。サウンドッチ#5のケース、昇圧コイル、圧電ブザーが無いバージョンです。また、基板上にLEDを取り付けています。基板形状は写真のように丸くカットしてあります。サウンドッチ#5の元「ハイパワーサイレン2」に合わせてあります。この基板に昇圧コイルと圧電ブザーをハンダ付けすればオリジナルの機体発見ブザーを作れます。偏平なサウンドッチ#5も作成出来ます。大音量が必要無ければ昇圧コイルは不要で、圧電ブザーのみでも動作します。圧電ブザーには自励式と他励式がありますが、他励式を使用してください。
この基板ユニットは製品版と同じくラジコンのハイボルテージに対応しています。電源電圧は絶対最大+14Vです。
操作も同じで、送信機のレバー操作で鳴り始めます。また、タイマー機能によりサウンドッチ#5に電源が入ってから、つまり受信機電源をONにしてから約30分すると、自動的にブザーが鳴ります。普通の飛行機あるいはヘリコプターは30分フライトする事は無いだろうと思います。せいぜい長くても20分として、調整を加えても30分で十分だろうという考えで、30分のタイマー設定に固定しています。
ただし、CPUにPIC12F629を使用し、ISP対応にしてありますからユーザのプログラムでこれらは変更できます。
回路図
PIC12F629は再書き込み可能なので、独自のソフトを書き込む事が出来ます。書き込みにはPICkit3が使えます。CN2コネクタの配列はPICkit3と同じなのでストレート接続です。このCN2はMAC8のコンスルーに適合する穴径なので変換ケーブルを作成して使用してください。CPUはGP5(pin2)に接続したダーリントントランジスタをドライブします。この昇圧コイルのドライブは単なるオープンコレクタのドライブ回路です。よって昇圧コイルの代わりにリレーを繋げばリレーアンプになります。もちろんプログラムの変更は必要です。
GP2(5番ピン)は入力ピンで内部プルアップしてあります。外部抵抗は未実装です。
電源は三端子レギュレータで5V安定化しています。低ドロップタイプなので受信機バッテリーが5Vを割ってもPIC12F629の動作に支障はありません。この三端子レギュレータの最大定格が+14Vなので、サウンドッチ#5も最大定格は+14Vに制限します。その他は何の変哲も無い回路です。
応用例
形のちがうサウンドッチを作成してみました。写真のような防犯ブザーを100均で購入してきました。部品取りで圧電ブザーと昇圧コイルを取り出します。
大きく丸い物が圧電ブザーです。その左下側の黒い部品が昇圧コイルです。圧電ブザーは部品屋さんで好きな物が購入できます。ただし、部品屋さんにありそうで無いのが昇圧コイルです。
圧電ブザーの基板側配線を外してから、コイルを吸い取り線を使って外します。
写真のように昇圧コイルと圧電ブザーを取り外します。昇圧コイルは3本足です。大抵真ん中の足は中間タップです。テスターを使って抵抗値の少ない側と抵抗値の大きい側の足と中間タップを調べます。抵抗値が小さい側はコイルの巻数が少ないですし、抵抗値が大きい方は巻数が多くなっています。そして巻数が少ない方がコイルの一次側に相当します。
これを写真のように位置を合わせてハンダ付けします。昇圧コイルの足は短くカットしてあるのでハンダ付けに苦労するかも知れません。足らなければ配線を継ぎ足してください。
動作テストはフィールドでしてください。大音量なので室内では鳴らさないでください。大音量により聴覚機能に障害が生じるかも知れません。
また、ケースに入れてからテストしてください。もしも裸のまま鳴らして慌てて圧電ブザーを手で押えると感電します。裸のままの電子機器の使用は非常に危険なので、感電対策を十分に行ってください。
免責事項
サウンドッチはいつも機能するとは限りません。墜落時のショックで電池がはずれたり、コネクタがはずれたりするとブザーはなりません。また、周囲の騒音が大きいとブザーの音が聞こえない事もあります。つまりサウンドッチは機体の発見を100%保証するものではありませんし、損害の責を負うものでもありません。ただ、無いよりはあった方が発見する確立が高くなるでしょうし、それまでの時間を確実に短くしてくれるでしょう。単にそれだけのグッズですので、各自フライト前の調整、点検は怠り無くしてください。
本装置の使用による損害、使用不能から生ずる損害、事故による損害、または事故責任等に関し弊社は一切責任を負いません。自己の責任において十分注意して安全に御使用ください。